地金型金貨はプレミアム商品

古くから金は、その黄金に輝く美しさと稀少性から貨幣として用いられてきました。
古代ローマ帝国で通貨の安定を図って鋳造されたというソリドゥス金貨が有名です。

そして、金の価値が貨幣の基準として制定した金本位制を法的に初めて実施し確立したイギリスで1817年に発行されたソブリン金貨は、現在でも発行されていて1ポンド(12オンス)の法定貨幣として通用する金貨の名称となっています。

しかし、フランスのナポレオン金貨と同様に大量鋳造されているため完全な地金型金貨として金地金相場の価格で取引されていますが、ソブリン金貨には年号により非常に稀少なものが存在していて、金相場の価格よりもはるかに高プレミアムな取引がされるようです。
しかし、古金貨には偽物が非常に多く存在しますので素人取引はとても危険ですよ。

さて、古い金貨のお話は金貨の項で詳しく紹介するとして、現在の地金型金貨は金本位制が崩壊し、額面と含有純金価格が等しい本位金貨として発行されておらず、世界共通の投資対象商品として品位やサイズが統一されてきて、金の純度が99.99%の24金(24K)である純金が主流です。

オーストリア造幣局発行のウィーン金貨ハーモニーやカナダ王室造幣局発行のメイプルリーフ金貨にオーストラリア政府発行のカンガルー金貨が美しさと品位の点からも投資対象の主流の地金型金貨ですね。

地金型金貨は、金地金の相場価格に少額の上乗せ金であるプレミアムつきで取引される点が金地金との違いですが、品位はもちろんのことキズ、汚れなどでもプレミアムがつかなくなりますので、種類選定と取り扱いには注意が必要ですね。

また再販ができない状態の地金型金貨の買取価格は、金地金の再生価格が適用されてしまいますので、金地金の買取価格以下になってしまう場合もあります。


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