金相場に無関係な収集型金貨
金の地金型金貨は、金地金の相場価格と金貨のサイズごとに含まれる金の純分によって比率が変わるプレミアムが上乗せされて売買取引されますが、同じ金貨でも金地金相場の価格にはあまり影響されずに、希少性と嗜好性で金地金相場の価格をはるかに上回る価格で取引される記念金貨などは収集型金貨と呼ばれます。
地金型金貨は、長期の資産保全を目的とした一手段として購入されることが多い貴金属商品ですが、収集型金貨はコレクション目的としての収集や稀少価値の増加を狙った購入の多さの通りに呼ばれる金貨ですね。
発行当局も稀少性を重視して発行しなければならないために大量発行ができないので、製造には手間がかかっている金貨であるといえるでしょう。
しかし、記念金貨として発行されるすべての金貨の希少価値が必ずしも増加するとは限らないため、金地金や地金型金貨を手段とした金投資よりもはるかにギャンブル性が高い投資であると言えますので、あくまでも趣味を楽しむための金貨ですね。
このため現在の収集型金貨は、観賞用としてや稀少価値を高めるために地肌を鏡面処理し、サビや曇りが出ないように特殊な防腐剤を使用した樹脂を塗布するプルーフ加工をほぼ手作業で施した流通用貨幣とは全く異なった完全に別の工程で製造されているプルーフ貨幣が主流となっていて、金地金の相場価格や額面をはるかに上回る価格で販売されています。
しかし、発行された翌年にも続けて大量に追加発行された記念硬貨などは、稀少性が低くなってしまうことから人気も期待できなくなり、買取価格も額面通りになってしまう場合がありますね。
スポンサード リンク